

一日一度は静かに坐って 身と呼吸と心を調えましょう
人間の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
わが身をこのまま空なりと観じて、静かに坐りましょう
衆生は本来仏なりと信じて、拝んでゆきましょう
社会を心の花園と念じて、和やかに生きましょう
ホームページをご覧の皆さま、こんにちは。
この度、妙心寺派管長の重責を担うことになりました河野太通(こうの た
いつう)と申します。身に余る大任に引き締まる思いを致しています。
さて、日本に於ける仏教と社会のかかわりは、古来より緊密なものがありま
した。しかも国民の大半がその信徒であります。にもかかわらず、年間3万人
を超える自殺者を出しているなど、幾多の憂慮すべき問題を抱えています。今
さらながらではありますが、妙心寺派として仏教の社会的対応と、その貢献の
方途をより一層考えなければならない時期が来ていると危機感を深めていま
す。また殊更、戦争可能な国への萌芽を危惧しなければなりません。
現代日本の仏教、ひいては妙心寺派が、現代社会に何を果たすべきか。まず
は仏教の縁起観による寛容の精神と不殺生の理念を、世界に発信することがあ
げられます。そしてわれわれ僧侶自身が、己に対して真摯に仏教的日常を行じ
得ているか、を問わなければならぬ必要があります。
最後になりますが、一人ひとりの仏教者が、仏法への確固たる求道心を堅持
すると共に、仏法を真実体現した仏教者の養成と、その活動のために、皆様の
ご協力ご支援をお願いする次第であります。
インドの達磨大師さまから中国の臨済禅師さまを経て、妙心寺開山無相大師さまへと受け嗣がれてきた一流の禅を宗旨・教義としています。
1337年、95代の花園法皇さまの勅願によって創建された妙心寺の開山、無相大師さまの法流は四派に分かれ、全国3400ヶ寺に広がっています。
お釈迦さまを大恩教主と尊崇し、その教えを心にいただく禅の安心を求めます。
開山無相大師さまの最期の教え「請う、其の本を務めよ」と開基花園法皇さまの「報恩謝徳」の聖旨による仏法興隆を実践します。
自身仏を信じて坐禅に励み、足下を照顧しながら生かされている自分を感謝して、社会を心の花園と念じ和やかな人生を目指します。