禅の教え

管長あいさつ

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 この度、妙心寺派管長を拝命致しました小倉宗俊でございます。

 皆様方のご厚情を賜りこの大事を果たせますよう精進努力いたす覚悟でございます。

 私は京都東福寺門前の花屋の長男として生を受けました、山内の慧日幼稚園に通い、毎月十四日と月末には母に連れられ専門道場に花を活けに伺いました、そこで雲水さん達の凛とした立ち振る舞いに触れ何か違うものをおさな心に感じたように思います。その雲水さんを指導しておられたのが、管長を勤めておられた松蔭軒林惠鏡老大師でありました、後で伺いましたのですが、その御指導はとてもとても厳しいものであったようです。しかし、私には大変やさしい方という思い出しかありません、ある日、開山堂前の池に落ちまして雲水さん達に助けられてその後べそをかいていた時、管長さんからニコニコした笑顔と共に御菓子を頂戴しました、その時、お声も、お顔も、お姿も、まるーいお方だなあーと何となく思えました。

 幼い頃にこの様な有難いご縁を戴いたことが、お坊さんの道を歩むことができた第一歩かと感謝しております。

 それ以降もおかげさまで多くのご縁に恵まれてまいりました、これからも皆様方と深いご縁むすばさせていただきその有難さをもとに少しでもまるーいお坊さんに成れるように勤めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

平成30年4月1日

妙心寺派管長 玄々庵 小倉宗俊 合掌

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