法話の窓

049 心に悩みをかかえているあなたへ

 私たちは、この世を生きて行く中で、多かれ少なかれ、他人に言えない悩み事を抱えて生きています。そんな中で、私自身が感銘を受け、心やすらかな気持ちになることができた珠玉のことばを紹介させて頂きます。
 心を落ち着けて、これらのことばをゆっくり、かみしめるように味わって下さい。

迷える心を持つ わたしたちも 本当は 仏なのです

それは ちょうど 水と氷のようなもので
水がないと氷ができないのと 同じように
わたしたちを ぬきにして 仏は ありえません

わたしたちが 仏であることを 知らずに
あちこち 探しまわるのは むなしいことです

それは、たとえば 水の中にいながら
水をください!と 叫んでいるようなものです

本当は とても幸福なのに そのことに気付かず
「わたしは不幸だ」と嘆いているのと同じことです

いつまでも苦の世界から抜け出すことができないのは
自分の境遇を くよくよと 嘆くからです

その 長い長い 闇を通り抜けて
生きる・死ぬ という想いから離れることが肝心です

そのために「禅定=こころを落ちつける」という行いは
わたしたちにとって大きな支えとなることでしょう

他人への施しや 自身への いましめなどの行うべきこと
ご先祖さまを おまつりすること 自分を反省すること

さまざまな よい行いがありますが
それらはみんな「禅定=こころを落ちつける」の中に含まれるのです

ひととき、心をおちつけて 静かに坐った人は
悩みごとなど 実はなかったんだ、と気付くのです

悪い出来事など いったいどこにあるというのでしょう
極楽は いま、ここに あるのです

ありがたいことに、この教えを一度でも耳にしたときに
深くほめたたえて 信じ、うけいれる人は
かならず 幸福を 手に入れることでしょう

ましてやみずから ひたすらに祈り、お唱えをして
本来の自分を 感じとることができれば

生きるとか 死ぬとか 男だとか 女だとかの 区別なく
その瞬間、すでに 愛着や煩悩から はなれているのです

私たちは今、仏と一体になったのです!

この ただひとつの 真実を歩んでいきましょう

真実には 本来 決まった形がないことを感じ
どこに行っても そこにやすらぎを みいだしましょう

こだわらず、心おだやかに 毎日をすごせば
行いが そのまま仏法となり まわりの人を救います

心は澄み切った 大空のように 自由に どこまでも広がり
煩悩を離れた 清らかなお月さまが 輝いています

このような時、ほかに何を求めるというのでしょう

心が静まり、究極のやすらぎが得られた今、
この世が そのまま 極楽であり この身が そのまま 仏なのです

 最後までおつきあい頂きまして、ありがとうございます。これは、『白隠禅師坐禅和讃』という歌を私が意訳したものです。
 この歌は、この世の真実が記されている、私たちの宝物です。繰り返し繰り返し味わっていただければ幸いです。
 あなたの心の荷物が少しでも軽くなることを願ってやみません。

関守研悟

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