法話の窓

037 幸せになる三つのカギ

みんなに質問です!「幸せになりたくない人」......

いないですよね?でも中にはあまのじゃくで幸せより不幸がいいという人もいるかもしれませんが、やっぱりみんな幸せになりたいと思っていますよね。

 ところで、お釈迦さまは私たちに幸せになる三つのカギがあることを教えてくれています。

 第一のカギは、「変わるということ」です。世の中は、なんでも少しずつ変化しています。そして誰もとめることはできないということに気づくことです。みんなも日々成長しています。昨日より今日、今日より明日と少しずつでも変わっているよね。

 この「変わるということ」は現在、幸せの絶頂にいる人には、「いつか不幸がくるのでは......」という不安のカギですが、逆にいま、とても辛くて苦しい状況にいる人には、「この苦しみはいつまでも続かない、必ずよくなる」という希望のカギになります。

 第二のカギは、「すべてはつながっている」ということです。この世にあるものは、みんなつながっていて、そして助け合っているということに気づくことです。

 世界の人口が60億人。その内、便所でトイレットペーパーを使っている人が15パーセント。もし50パーセントの人たちがトイレットペーパーを使うと世界から森林がなくなるそうです。そんなことを考えて使っている人はいないと思うけど、君の使い方によっては世界の森林に何らかの影響を与えるんだよ。

 第三のカギは、「よろこんで与える人になろう」ということです。前の二つのことに気づいたとき「みんなのおかげなんだ。みんなのために少しでもよいことをしよう」という心になることです。

 この三つのカギのことをしっかり考え行動すると幸せになれますよ、とお釈迦さまは教えてくれました。ただし、お釈迦さまのいう「幸せ」とは、お金があるから幸せ、ないと不幸といったことではなく、ごはんをおいしく食べれるとか、夜ぐっすり眠れるといった幸せのことですよ。

栗原正雄

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